2016.06.26


            

            ちょっと不思議な体験2

 20歳ぐらいまでは時々不思議な体験をしていました。しかし今は診察、労務管理、税金や経理などに追われスピリチュアルな出来事にはまったく縁がありません。
 大学時代のことですが、夏休みで実家に帰っている時のことです。鳥取に住んでいた叔父さんがお盆で祖母の家に帰省していました。この叔父さんは酒癖が悪く実家でもよく酒を飲んで皆に怒られていました。私自身もこの叔父さんが私の部屋に入ってきて好きなことを言って寝てしまうのを見るのが嫌で仕方がありませんでした。時には叔父さんの子供や奥さんに大声で怒鳴ったりしているのを見るとやりきれない気持ちになりました。
 そんなある夜、私が自宅で大学の前期試験の勉強をしている時、この叔父さんが突然部屋に入ってきて寂しそうに立っていました。
 「○○君(私の名前)、今日また鳥取から帰ってきたけど途中で道がわからなくなったのでここに来てしまった。今まで皆に迷惑をかけてすまなかった。お酒を何度もやめようと思ったけどできなかった。姉(私の母)にもすまなかったと言っといてくれ。」と言って帰っていきいました。
 翌日、母に夜叔父さんが来て謝っていたということを伝えたところ、その日の午後、叔父さんの実家から電話があり叔父さんが昨日の夜、心臓麻痺を起こしたらしく、道で倒れて亡くなっていた、と聞かされました。亡くなってから謝りに来た叔父さんの事を考えて、このときはじめて叔父さんが好きで酒を飲んでいるのではなく、やめたくてもやめることが出来なかった弱い人間だった、と気が付いたのです。




                   

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